◆今週の相談事例
突然、「近所で工事をしていたらお宅の屋根が浮いているのが見えた。無料で直す」と男性二人が訪問してきた。無料ならばと修理を頼んだが、その後に大きな音がして、出て行ってみると雨樋いが外れていて、「木部が腐食しているので早急に5千円でコーキングしてあげる」と説明された。その場で払ったが、その後、知り合いに見てもらったら、釘を抜いた跡やキズがあり、コーキングはされていなかった。そして後日、「屋根の修理は5万円でやる」と書いた書面が郵便受けに入っていた。自ら壊してその修理をさせようというのではないか。5万円にも根拠がない。今後、屋根の修理は信頼のできる事業者に頼み、屋根を壊した業者に修理代を請求したい。
◇センターからのアドバイス
消費者が容易に確認できない屋根・床下・排水管などを点検し、不安を煽って高額な工事などを契約させる手口を点検商法と言います。本事例の場合、当該事業者が屋根を壊したことを認めない場合、相談者側が修理代を請求する根拠を明らかにする必要があります。無料という言葉につられて、事業者を安易に家に上げるのはトラブルのもとです。
工事が必要な時には、複数の事業者から見積もりを取って比較検討するなど、契約は慎重に行いましょう。
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